先日、ブラジリアン柔術競技大会の北東北地区を運営する委員会様と当院にて、来年の北東北地区における大会全ての救護班を当院にて専属で担当する合意が決まりました。

日本ブラジリアン柔術連盟様、及びアジアスポーツ柔術連盟様より、南東北地区の大会は全て当院が救護担当を依頼されていましたが、来年からは北東北も含めて東北全土を請け負う事になりました。

やはりこれには、柔道整復師の資格を持つ者のほとんどが実際の柔道整復業(脱臼、骨折の整復)をできないという重大な問題が関係しています。脱臼の整復を実際にできる先生に依頼するのが大会主催者に求められているのです。

以前も話をしましたが、大会救護を担当していたある接骨院の院長が脱臼した選手が出た時にどうしていいかわからずオロオロして見かねた当院の院長が整復をするという事もあったように主催者側にも責任が重くあるというとこです。

大会主催は、とりあえず資格を持っている人を救護に用意しておけば、「主催者としての責任を果たしている」と考えるわけです。そりゃそうです。本来整復をできるはずの資格を持っている人に依頼するわけですから。

でも実際は、整復が「できない」「見たことが無い」「脱臼なのかわからない」という柔道整復師なかりです。悲しいですね。

悲しいというか、もはや意味がわかりませんね。

当院に整復の技術研修に来たり、救護同行をしたりしている郡山の先生が先日、肩の前方脱臼を初めて整復したそうです。こういう本物になりたいとやる気のある先生にはこのようにチャンスが巡ってくるわけです。

もちろん、整復ができない先生は、捻挫や挫傷の処置もヒドイです。

今回の依頼は、大会主催者もきちんと処置の出来る先生を救護班にすることが求められてきている証拠です。

依頼されたからには更に気持ちを引き締めて本物の柔道整復師としての業務に当たりたいとおもいます。